産後ママの骨盤の特徴
産後ママの骨盤の特徴
産後ママの骨盤の特徴は以下の通りです。
- 関節に歪みが出ている
- 関節が良く動く
- 「動きたがっている」骨盤
- 復古(回復)が始まる
とにかく「良く動く」「動きたがっている」という2点が特徴として際立っています。
ビックリするくらい良く動く。
要は元気いっぱいの骨盤という事です。
1.関節に歪みが出ている
産後ママの骨盤は出産時の内圧によって左右の仙腸関節に歪みが出ている事が多いです。
これがいわゆる「骨盤の歪み」に該当します。
歪みの分類は8方向+2個の関節の組み合わせで64通りになります。
2.関節が良く動く
産後ママの骨盤における「最大の特徴」がこれです。
- 歪みはあっても
良く動く
一般的に歪みが生じた骨盤は「固定」を起こしますが、産後ママに限っては例外です。
歪みつつも良く動きます。
産後の骨盤矯正と一般的な骨盤矯正が「全く別物」というのはこの為です。
施術対象の骨盤が持つ特徴が全く異なっているのです。
3.骨盤が「動きたがっている」
これは産後骨盤ならではの特徴です。
触ればすぐにわかります。
骨盤自体がとても動きたがっているのです。一方で慢性症状に悩んでいる骨盤は「動きたがらない」という特徴を持ちます。
産後ママの骨盤は「元に戻りたい」という力が溢れていますので、とても扱いやすい素直な骨盤なのです。
4.復古(正常な状態へ戻る)が始まる
産後の骨盤は靭帯結合が緩んでいますので非妊娠時に比べると関節の動く範囲が広いです。
それでも数ミリレベルですけど。。。
出産後は再び結合組織が締まるので関節の稼動範囲(特に恥骨結合)が小さくなります。
これは「元に戻るだけ」なので心配ご無用です。
ちなみにこの一連の流れこそ「恥骨痛」の主要な要因です。
起こる人も起こらない人もいますが、生理現象の一環ですので余り気にされない様にして下さい。
出る人は出るし、出ない人は出ない。
妊娠前の健康貯金の差がこういったところで出てくるのでしょう。
まとめ:産後は施術しやすい
産後ママの骨盤はとても動きたがっているので、実は施術がとてもし易い。
なので、産後の骨盤矯正の際はなるべく「骨盤」以外の内臓や筋肉、神経などの「一気に解放された部位」に目を向ける様にして下さい。
- 産後の骨盤は簡単
- 周辺組織のケアを忘れずに
- 代償性の解消を図ろう
産後は「骨盤を含めた全身をケアする」というイメージを持ってください。骨盤だけでは「満足感」は生まれますが、代償作用が残ったままとなり、身体の負担が変わりません。
代償性とは
代償性とは「全身の庇い合い」です。妊娠期間中は不自然な「妊婦さん姿勢」の為に全身の筋肉が「互いをフォローし合う事」によって何とか日常を維持している状態です。
それを解消してあげる事こそが、産後のメインケアとなります。
ここ、もっと知られるべきポイント